3回目はUSフロントライン誌の11月1週号(「英語でスピーチ!」号)に入っています。
コラム「SEOのイロハ教えま-す」 は、このブログ内、もしくはこちら(PDF 2.16MB )>>>でお読み頂けます。
やさしく解説 ウェブマーケティング
レイア・ワークマン(ACE Inc.)
第1回(10月1週号)で、SEOとは、検索エンジンにおける非公開の順位決めルール(通称アルゴ)を推測し、意図的に自分のサイトを検索結果の上位に表示させるものだと説明しました。今回はもう少し具体的なお話しです。
SEOはマラソンに似ている?!
SEOは、狙ったキーワードの検索結果で上位に自分のサイトを表示させ、人目に触れる可能性を高めます。よく似ているのがマラソンです。上位グループの走者は、テレビ中継に映る可能性が高まり、その分スポンサーの宣伝にもなるからです。
ただし、マラソンと大きく違うのは、SEOのルールが一定ではないこと。タイム以外にも評価基準が多数ある上、前のレースで有効だったことが今回は無効になったりと、何だか訳が分かりません。そして一番辛いのは、レースに終わりがないこと。頻繁なルール変更の下、常に先頭集団で走り続けなければならないのです。
レースに参加できる最低ライン
マラソンにも参加資格があると思うのですが、SEOレースにも最低条件があります。本来ならば、これからご紹介していく「SEOの基礎」は、「ウェブ作りの基礎」に含まれるべきですが、ウェブ制作業者さんにも驚くほど理解されていないようです。SEOを簡単に考えている業者さんも少なくはありません。まぁ人生と同じで、検索エンジンの世界はそんなに甘くはないのですが(笑)。
では、SEOレースのウォームアップを始めましょう。
画像だけのサイトはダメ
誰しもカッコいいサイトが好きです。そして、文字より画像の方がカッコ良かったりするのは当然です。しかし検索エンジンは、画像に含まれている文字を認識できません。つまりFLASHなど、ほとんど画像だけからなるサイトは、最初からSEOレースを棄権したようなもの。ビジュアルにこだわる一方で、ユーザーがいかにそのサイトを見つけるかまでは考えていないケースもあるのでご注意を。いくらカッコ良くとも、ビジターが来なくては意味はありません。
TITLEタグって何?
サイトをブラウザで表示した際に、一番上にタイトルとして表示させるテキストを記述した部分を、TITLEタグと言います。これは、写真のように、大体の場合、検索結果でリンク文字になっている部分でもあります。
ユーザーは検索結果のタイトルと要約文から、欲しい情報に近いものを選び、クリックします。つまり適切なタイトルになっていないと、サイトを見てもらう機会をそれだけ失うことになります。検索エンジンにおいて、TITLEタグは順位を決める要素の一つですが、最近の一部のアルゴ変更でその重要度は変わっており、上位グループの走者(SEO業者)なら、それを察知して走法を少し変えているかもしれません(ちなみにアルゴは、マイナーチェンジが数カ月に一回、抜本的な変更が1年に数回行われます)。
まだマラソンには勝てない
さて、文字コンテンツと、意味のあるTITLEタグを用意できれば、あなたはマラソンに勝てるでしょうか? 実は、まだ勝つにはほど遠いのです。せいぜい走る許可を得るため、健康診断をパスした程度です。要するにこれらは、レース参加者なら誰でもクリアしていることなのです(笑)。
しかし、ともかくスタートラインに立たなければレースに参加できません。
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