12回目はUSフロントライン回3月3週号USFLに入っています。
コラム12回目 は、このブログ内でお読み頂けます。
やさしく解説 ウェブマーケティング
レイア・ワークマン(ACE Inc.)
できない注文でも
「できます!」
どんなウェブ業者さんでも、営業トークだけを聞くと、素晴らしい結果をもたらしてくれるに違いないと思ってしまいます。特にIT業界は、聞きなれない専門用語も多く、一般の方には分かり難い世界でしょうから(おそらく私が、保険屋さんから営業を受けているときの感覚と同じ?)
日系・米系問わず、営業トークにまんまと乗せられ、無価値なものに大金を投じてしまったという話をよく聞きます。きちんと統計をとったわけではないのですが、本当にかなりの多さです。ここでは書けないくらい……(汗)。
私どもに泣きついて来られた方々の話を聞くと、まず共通しているのは、完全に業者まかせであるということです。ある程度、業者を信じざるを得ないのは分かります。ただ、厳しい言い方ですが、依頼主側の怠慢が原因だと感じることもよくあります。
「ウェブ制作」=「IT業者の専門分野」という誤解が見受けられます。ウェブをマーケティングツールとして活用するのなら、マーケティングのノウハウが必要です。
「IT業者の専門分野」ではなく、IT技術を駆使できる「マーケティング会社の専門分野」なのです。
業者を見極める方法
誰でもできる、ごく簡単な方法があります。それは「その業者のウェブサイトで実力を計る」という方法です。ウェブ制作を依頼するのであれば、まずその業者さん自身がどういうサイトを作っているのか確認してみるわけです。シンプルな方法ですが、これすらも怠って、電話帳から業者を適当に選んでいるようでは、効果がないままお金だけ取られても仕方ないでしょう。
では、何を基準にサイトを見ればよいのでしょう? 見た目の美しさではありません。今の時代、どんな業者さんでも、見た目はいかにもプロフェッシュナルな作りです(多分ですが……)。
私のコラムを読んでくださっている方なら、ある程度お分かりかもしれませんが、簡単に要点を挙げておきます。
集客能力があるか?(SEO)
SEO(検索エンジンが好むサイトを作り、検索結果の上位に意図的に表示させ集客する手法)で、トラフィック(訪問者数)に大きな効果があるのは、通常、上位5位まで。要するに、検索語が日本語であれば日本選手権で、英語であれば世界選手権で5位以内に入る実力が必要な厳しさなのです。
ところが、ほとんどの業者さんは「SEOできますよ!」と平気で言います……(溜息)。
本当に効果的なSEOができる業者さんなら、当然、自社サイトもSEOで集客しているはずです。
まずは、その業者さんのサイトが、どんな検索語で上位表示できるのか確認してください。検索エンジンで探し出せなかったり、誰も使わないマニアックな検索語でしか上位表示できないようでは、一次予選失格ですね。業者さんのレベルがくっきり現れる、かなり明確な判断基準です。
ページランク(PR)の値は?
以前紹介したPR値を確認するのも1つの指標になります(PRについては06年12月3週号を参照)。最低でもPR値が5以上でなければ、SEOの実践能力がない業者さんでしょう。
サイトへの訪問者数は?
訪問者のないサイトは、決して売り上げにはつながりません。おおまかにせよ訪問者数を簡単に確認できる、アレクサ(www.alexa.com/3月1週号参照)のトラフィック・ランキングからも、そのサイトの集客能力が分かります。
要するに、自社サイトで集客できるようにしていない業者さんが、依頼主のサイトを集客力のあるものにできるはずがないのです。多少は参考になったでしょうか?
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